ブックタイトル常陸日和 創刊号2014年8月号

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概要

常陸日和 創刊号2014年8月号

メリットを出さなければなりませんが、ひたちなか地区は都市型の地域で人口も25万人となりまして、その他の地域を含めたJA常陸全体では70万人ほどの人口となります。 集客力の強化によって、たくさんの消費者が直売所を訪れることが見込まれますから、品揃えをより良く充実させ、管内の優れた特産品や加工品等を各地区の直売所で販売し、PR強化によって、消費者、生産者ともに地域全体が豊かになっていくのではないかと考えています。廣田:そうですね。そのメリットというものを今後も埋没させないためには、常に発信させるということが大事なのではないかと思います。それでは、組織としての体制は如何でしょうか。組合長:組合員に対しては広報誌を定期発行し、JAとしての取り組みや組合員のメリットなどを常に発信するとともに、組合員の取り組み等の情報も常にキャッチして共有できる体制づくりを進めていきたいと考えています。廣田:組織が大きくなることで、組合員との距離や関係性の希薄化が懸念されるのではないかと思いますが、具体的な対策として何かお考えですか。組合長:それは組合員からもよく言われることですが、合併して組織が大きくなると、組合員とJAの距離が遠くなるのではということです。 これが一番重要な課題でありまして、これに対しては、渉外担当者を増員し、組合員宅を定期的に訪問させ、こちらから情報提供するとともに、組合員、利用者の声を聞き、それを事業運営に反映させていくということが大事であると思います。 特にTACという営農渉外の職員を教育し、一般の組合員が作るのが難しい作物などについてもその栽培の手助けをして、直売所での販売や共販での出荷を増やしていけるようにしていきたいと思います。合併を期に表回りの渉外活動に力を入れていきたいと考えています。廣田:顔の見える関係づくりのため、職員が組合員のところに出向いていって、関係を作っていくということでしょうか。組合長:はい、一般の職員も定期的に組合員宅を訪問する体制づくりも大切であります。現在も既に1職員あたり、平均で30軒ほどの組合員を持たせていますが、定期的に訪問活動をし、配達等をしながら、とにかく組合員のところを訪ねるという活動を展開していこうと考えています。廣田:大変に広いエリアをカバーする農協ということですが、様々な地域の特産物があると思います。冊子等でも紹介されていますが、それぞれの品物を有利販売していくことを踏まえ、どのような特産品があるのでしょうか。組合長:5地区の中ではそれぞれに特産品があります。ひたちなか地区はイモの産地であり、干しいもが全国一の特産品となっています。笠間地区は何と言っても全国有数のクリの産地です。大宮地区は奥久慈なすやネギ、太田地区ではブドウやナシなどの果物が有名です。高萩地区では牛肉やカボチャなどがあります。全国に対し、これらの優れた特産品を宣伝し、有利販売に持って行きたいと考えています。 更に、たくさんの直売所が管内各地にありますから、そこでも販売していけるように、地産地消にも取り組み、生産者の所得向上に貢献していきたいです。廣田:直売所はどのくらいの数があるのでしょうか。 組合長:大小併せて20ヵ所以上あります。それぞれの地区の特色のある産物を販売しています。廣田:特色のあるJA常陸の特産品を農協間の交流により、他の地域の直売所で販売するといった取り組み、計画はあるのでしょうか。組合長:合併の話しが浮上するずいぶん前から、県北地区では事業連携活動を進めており、特産品を各直売所でお互いに販売する取り組みをしています。しかし、時期的に重なったり、短期間しか収穫できないものもありますから、いつでも販売しているということではありません。廣田:そうしますと、笠間のクリがひたちなか地区の直売所でも販売されているということですね。組合長:そうですね、笠間のクリが他の地区で販売されていたり、大子のリンゴがひたちなかで売られていたりということです。ただ、状況によっては供給が足りないということもあります。奥久慈産のリンゴ