ブックタイトル常陸日和 創刊号2014年8月号

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概要

常陸日和 創刊号2014年8月号

廣田:この広い農村地域には形のないもの、あるものと様々な資源があるかと思います。今、トレンドになってきています、六次産業というものがありますが、多角的な経営の一つの手法として注目を集めているわけですが、こちらでは具体的に取り組んでいる事例や今後の具体的な計画はありますか。組合長:特にこれからは産物そのものではなく、それを加工して全国にPR販売するといった六次産業化が求められています。これに力を入れようと営農部には六次産業推進課を新設しています。既に、太田地区では米のアイスクリームを製造販売しておりますが、供給がまだまだ弱いので、これを全国に販売したいですし、ゆうパックの利用強化による干しいもの全国販売などがありますが、これからは各地区毎に六次産業化に向けた加工品の開発を進め、全国的に販売していきたいと考えています。廣田:私の母も干しいもが大好きで、毎年のように注文させて頂いていますよ。ここのものを食べると、他の地域のものは食感も味もまったく違って食べられないと言っています。まったく別物で、優れたものだと思います。組合長:干しいもについては消費者に喜ばれて、安心して買ってもらえるような品質の改善にも力を入れています。糖度が高く、柔らかくておいしいもの、お年寄りでも食べやすい品質のものを開発しているのです。廣田:日本農業新聞の一村逸品のコーナーがありまして、特に加工品については記事に取り上げますと、全国展開への足かがりとなるコーナーでもありますので、優れた商品が出ましたら、紙面でPRして頂ければと思います。JA常陸のめざすものとして、農を通じて真の豊かさ、真の生きがいを地域の人々とともに創出しますとありますが、具体的な取り組みとしてはどのようなことをお考えですか。組合長:どこの地域でも今は高齢化が進んでおり、子供がいても別居しているということがありますので、孤独感があるのではないかと感じています。このような家庭を職員が訪ねることによって、心に安心感や潤いを持たせるような活動、事業を進められればと思います。個人の生きがいとは人それぞれだと思いますが、経営理念で言う真の生きがいとは目標を持って、何かを成し遂げようとすることだと思います。特に、お年寄りに関しては生活に安心感を持ってもらえるような取り組み、事業展開を図っていきたいと思います。廣田:人と人、組合員と職員のふれあいということでしょうか。組合長:そうですね。新たに移動購買を始めた地域もありますが、それもこのような取り組みの一環であると言えます。移動購買で「こんにちは」と言って家に入っていくと、お年寄りの組合員さんは大変喜んで下さると聞いています。これによって、健康状態や普段の生活の様子なども把握することができます。これもメリットの一つではないかと思っています。廣田:組合員は営農相談も含め、色々な相談をJAにして欲しい、気軽に相談して欲しいということですが、それらをバックアップする体制はどのようなことがありますか。組合長:新体制ではくらしの相談部を新設しており、女性部の活発な活動をサポートしたり、くらしの活動にも取り組む計画です。これからは女性の輪を広げ、組合員に喜ばれるような様々なイベントにも力を入れていきたいと考えています。廣田:女性部が大変重要な役割であるということですが、これまで以上に女性が重要な役割を果たすということでしょうか。組合長:女性は細かい気遣いができ、お年寄りが安心できるような取り組みは何かを把握できるのですよ。ですから、これからは女性部に活躍して頂き、安心した暮らしができるような取り組み強化を図っていきたいと思うのです。廣田:組合員さんの声というのはJAを支えていくうえで、大きな要素であると思いますが、行動指針の中にも「対話と傾聴によって、組合員・利用者の声に真摯に耳を傾け、日本農業新聞東京支所廣田武敏支所長